猿島の植物

三浦半島から見る猿島は、いつでも黒々としています。これはタブノキに代表される木々が一年を通して生い茂っているからです。 島には、約300種を超える植物がありますが、三浦半島の植物と同じものばかりで島固有のものや貴重種は見当たりません。しかし、島の高地にはタブノキやカラスザンショウが大木で生息し、まるでジャングルの様相を呈しています。特に要塞遺跡に絡みつく気根は、タ・プロム遺跡(カンボジア)を思い起こさせます。

 

また、低地には好海岸性植物のアシタバやハチジョウススキ・アズマネザサが光を求めて密集しています。特別な植物はありませんが、自由に成長している木々は一見の価値があります。

 

このように小さな島に人々を圧倒するように、植物が繁茂しているのは、この島が長年にわたり国有地でありつづけたことが幸いしています。これがもし民有地であったなら、遊園地や観光地として開発されていたかもしれません。

 

その意味でこの島は、ナショナルトラスト運動の大切さをも教えているものです。

猿島航路の運航状況等