NEW 4月の猿島便り「シロツメクサ」
愚直に丁寧に 猿島専門ガイドツアー
兵舎・弾薬庫に入ります
東京湾唯一の自然島、そして国史跡の要塞の島。
『猿島公園専門ガイド協会』は、愚直に丁寧に猿島ガイドを続けて15年、横須賀市が養成したガイドのボランティア団体です。
「専門ガイドツアー」は、明治時代のレンガ造りの兵舎や弾薬庫等にカギを開けて入り、じっくり解説します。若い人から年配者まで参加した方から高い評価をいただいております。
圧倒的な知識の専門ガイド
自己研鑽や学習を欠かさない猿島の達人たちが、島を1周しながら歴史、軍事はもちろん植物、自然などの質疑応答も交えつつ丁寧にご案内いたします。
「専門ガイドツアー」のご案内
(目印はオレンジのキャップ)
専門ガイドが案内するツアーにはAとBの2種類あります。コース内容はどちらも同じです。
A:猿島で受付 600円
B:事前に予約
▽ご家族あるいはグループで、他の人に気兼ねなく回れます。
▽きめ細かいご案内が魅力。所要時間は60分~90分。
▽乗船券購入の段階から同行します。
▽5人までは3500円定額、6名以上は1人600円ですが、詳しくは「ツアー申し込み」をご参照ください)
※ご注意 船会社もツアー実施 600円
船の運航会社も、同社のスタッフが案内する「探検ツアー」を実施しています。
専門ガイドとの違いなど各ツアーの内容をよく調べ、あるいは聞いてお好みのツアーをお選びください。
専門ガイドツアーを体験
「専門ガイドツアー」とはどんなものなのでしょう。体験版を設定しましたのでよろしかったらご一緒にどうぞ。こちらから
◇専門ガイドの「猿島便り」(4月)
◆シロツメクサ
心浮き立つ春
ひときわ心浮き立つものは春の景色にこそ・・・(徒然草)。世を捨てた兼好法師でも春は心浮き立ったようです。
陽光を待ちかねたように、道端や野原でクローバーが柔らかな表情で白い花をつけます。猿島でも頂上広場や卯の崎で見かけます。(写真は昨春横須賀市内で)
クローバーの和名はシロツメクサ。幕末にオランダからガラス製品が渡来した際、緩衝材として使われていたのが乾燥したクローバーの白い花でした。だから「白詰草」。これが命名の由来です。
明治の外来種
根粒菌を持っており空中の窒素を固定するので土地を肥やし、牧草になり、花からは上質な蜂蜜がとれます。明治以降、有用牧草として導入され、瞬く間に全国へ分布した外来植物です。
live in clover というと、豊富な牧草に囲まれている家畜、という情景から転じて人々が安楽に暮らすという意味で使われます。
ウクライナ、ガザ、チェチェン、シリア、スーダン、ミャンマー、北朝鮮・・・クローバーで埋まってほしい大地を数えだすと、両手でも足りません。
安楽を求めるだけの末人になるなと、ツァラトゥストラは言いますが、過酷で悲惨な状況の彼らに、まずは安寧な日々が訪れることを願うばかりです。(木)
(京急横須賀中央駅から徒歩約15分、乗船時間約10分)
※「走水」は、珍しい地名で「はしりみず」と読みます。
※アクセス:京急線馬堀海岸駅からバス「観音崎行」(約10分)「走水上町」バス停下車